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核酸(DNA・RNA)

近年、当社をはじめとする多くの企業や研究者により、核酸が基礎代謝に関わって、健康維持・増進に大きな役割を果たす必須の栄養素であることが明らかになりました。そのため核酸は、3大栄養素・ビタミン・ミネラル・食物繊維に並んで「第7の必須栄養素」として学問的に注目を浴びています。

DNAは一部のウィルスを除き、すべての生物内に遺伝子の本体として存在します。中でも、植物種子、魚類の白子、動物の精巣に多く含まれおり、当社で研究開発を行うDNAは、主に魚類(特にサケ)白子から精製されています。

RNAもDNAと同様、ほとんどすべての生物に含まれる核酸成分です。その機能は様々で、我々ヒトを含む動物のエネルギーの本体であるATP(アデノシン三リン酸)も広義のRNAといわれています。当社では主に酵母から生成されたRNAの研究開発を行っております。

最近の研究で、核酸が遺伝子酸化損傷を防ぐこと、脳の虚血によるダメージを抑えること、RNAが酵素や蛋白質の働きをコントロールすることも分かってきており、益々、核酸の栄養学的な意義が注目されています。

核酸(DNA・RNA)

研究成果

化粧品および育毛剤原料

DNAは古くから化粧品原料としてフランスなどで使用されてきました。保湿効果や皮脂分泌コントロール効果、細胞賦活作用などが報告されていますが、多くは高分子のままでは十分な効果を得ることができないものでした。

当社では、DNAに特殊な低分子加工を行い、肌への浸透性を高めたオリゴDNAの研究を行っています。三次元ヒト皮膚モデルを使用した最新のデータでは、他の美容成分と比較して、オリゴDNAはコラーゲン生成能力を向上させることが判っています。

また、細胞賦活作用の面から、育毛・発毛効果にも期待がもたれており、特許も取得しております。

コラーゲン生産能向上力の比較


DNAフィルター

当社では北海道大学大学院地球環境科学研究科の西則雄教授(現北海道大学名誉教授)と共同で、鮭白子から抽出した二重らせんDNAを用いた有害物質除去フィルター「DNAフィルター」を開発しました。

ダイオキシン類やベンゾピレンなどの環境ホルモンは、ヒトのDNAの隙間に入って遺伝子を損傷し、生活習慣病を誘発するといわれています。DNAフィルターは、ダイオキシンなどの有害物質がDNAの二重らせん構造の隙間に入りやすい性質を利用し、今まで困難とされていた環境汚染物質除去技術の確立に成功しました。

DNAフィルター用顆粒(X-DNA)と活性炭顆粒をそれぞれサンプラーにセットし、2立方メートルの閉鎖空間で発生させたタバコ副流煙中のPAHsの除去効果を比較したところ、DNAフィルターのPAHs除去率は活性炭を大きく上回りました。

タバコ副流煙中PAHsの除去率

DNAフィルターは中国・韓国のたばこや韓国のサムスン電子の新型エアコンに採用されています。

日経BP社情報サイト:「Tech-On!」 2011/04/08記事
黄砂対策を強化、Samsungが家庭用空気清浄機の新製品を発売
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110408/190989/?rt=nocnt


DNA銀ナノ粒子

当社では、北海道大学と共同で、サケ白子DNAを用いた銀ナノ粒子を開発しました。

DNAは銀ナノ粒子生成の際に、粒子のサイズを整える鋳型としてはたらくとともに、粒子表面を保護し水中で安定して分散させる役割を果たしています。
実際に、水分散状態での保管試験を行ったところ、6カ月間、分散液の外観、UV-Visスペクトルに変化がなく、高い安定性が確認されました(遮光、常温保管)。


この銀ナノ粒子について、大腸菌(E.coli JCM1649)に対する抗菌性試験を行ったところ、強い抗菌性をもつことが知られている銀イオン(硝酸銀水溶液)および市販されている抗菌銀ナノコロイドに比べ、高い抗菌効果が得られました。

大腸菌液と評価サンプルを混合して寒天培地に塗沫し、37℃で18時間培養後、生育した大腸菌数をカウントしました。(生菌数が少ないほど、サンプルの抗菌効果が高い)
大腸菌のほか、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌についても抗菌効果を確認しております。




特許

『発毛・育毛・脱毛防止剤』(特許4599518号)

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